2011年 02月 03日
4、『バーシー』という幸せな祈りの儀式
今回のラオスへの旅は想定外の体験がいっぱいあったのですが
これはある意味では必然のことでした。というのはラオスについて
事前にあまり調べることなく(情報も少なく、調べる時間もなかった)
現地入りしたのですから。。。体験することはすべて知らないこと
たった、といっていいと思います。
さまざまなできごとを「先入観無しに体験できる」というのは大人
になってからはラオスのような未知の国にでも出かけない限り、
不可能なことだと思うのでこれはとても贅沢な体験なのかもしれ
ません。
今日のトピックの「バーシー」という儀式も体験するまでまったく
知らないものだったのでまるごとの体験として味わうことができ、
非常に印象的な思い出となりました。
同行したスタッフはもちろんこの儀式を知っていて「これから村
の人にとってとっても大事な儀式が行われます」と教えてもらい、
建設途中の小学校の教室にみんなで入りました。
教室の真ん中に日本では見たことも無いカラフルな円錐形の
祭壇(?)が設置されています。大きなお皿にお米やお花などが
きれいに飾り付けてあり、素朴ながらも心のこもった手作りの
祭壇であることが見て取れます。(このあと訪れたどの村でも
この儀式はお客さんを歓迎し、その幸せをみんなで祈るために
行われるものであることがわかりました。村によって若干祭壇の
デザインが違っているのも興味深かったです)
祭壇の周りをゲストである私達が囲むようにすわり、村の長老、
シャーマン的な役割を果たしているように見える男性が儀式を
仕切ります。さらに私達の外側を村人たちが囲み、大きな同心
円が祭壇のまわりにできあがります。祭壇をみんなで囲んで
儀式が始まります。
長老が祈りをささげている間、私達は全員で祭壇に手を伸ばし、
触れています。ときおり「サー(?)」という祈りを全員で発します。
この声によってみんなの心がひとつとなって祭壇をよりしろとして
ラオスの神さま(?)がみんなの心を訪れてくるような雰囲気が
ありました。なんだかとても穏やかな、そして懐かしい気持ちに
なりました。
印象的だったのはこのあとで儀式の終わりは祭壇に捧げてある
木綿の糸の束を村人たちが外して、それを手に持って近づいて
きてわたしたちゲストの手首に撒いてくれたことでした。
その糸を手首に結びながら、祈りの言葉を唱えてくれます。
おそらくは健康、旅の無事など相手の幸せを願って唱えている
のでしょう。そしてそのことばにはカタチだけのことばではなく、
祈りが本来そうであるべき、相手の幸せを願う温かい想いが
こめられているのが伝わってきました。彼らのことばはまったく
理解できませんがその心ははっきりと伝わってきてこの儀式は
本当に幸せな儀式でした。
たくさんの人たちが糸を結んでくれるので両手首はあっというま
に真っ白になってしまします。でもそれは彼らからの感謝の印と
してとても嬉しい気持ちを私にもたらしてくれました。
↓美保さんも手首が真っ白に♪(包帯ではありません)

その日、ホテルに戻ってからその糸の結び方を見てみるとカタ
結びというわけではないので外そうと思えば外れるのですが、
なんだか外す気になれなくて私は参加者の中でひとりだけだった
と思いますがラオスを離れる最終日まで結んだままにしておき
ました。
↑しかしこれはシャワーを浴びた後、糸がなかなか乾かないので
シャツの袖が濡れてしまうのがちとキモチワルカッタです。
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↓祭壇はこのような姿です。
これはある意味では必然のことでした。というのはラオスについて
事前にあまり調べることなく(情報も少なく、調べる時間もなかった)
現地入りしたのですから。。。体験することはすべて知らないこと
たった、といっていいと思います。
さまざまなできごとを「先入観無しに体験できる」というのは大人
になってからはラオスのような未知の国にでも出かけない限り、
不可能なことだと思うのでこれはとても贅沢な体験なのかもしれ
ません。
今日のトピックの「バーシー」という儀式も体験するまでまったく
知らないものだったのでまるごとの体験として味わうことができ、
非常に印象的な思い出となりました。
同行したスタッフはもちろんこの儀式を知っていて「これから村
の人にとってとっても大事な儀式が行われます」と教えてもらい、
建設途中の小学校の教室にみんなで入りました。
教室の真ん中に日本では見たことも無いカラフルな円錐形の
祭壇(?)が設置されています。大きなお皿にお米やお花などが
きれいに飾り付けてあり、素朴ながらも心のこもった手作りの
祭壇であることが見て取れます。(このあと訪れたどの村でも
この儀式はお客さんを歓迎し、その幸せをみんなで祈るために
行われるものであることがわかりました。村によって若干祭壇の
デザインが違っているのも興味深かったです)
祭壇の周りをゲストである私達が囲むようにすわり、村の長老、
シャーマン的な役割を果たしているように見える男性が儀式を
仕切ります。さらに私達の外側を村人たちが囲み、大きな同心
円が祭壇のまわりにできあがります。祭壇をみんなで囲んで
儀式が始まります。
長老が祈りをささげている間、私達は全員で祭壇に手を伸ばし、
触れています。ときおり「サー(?)」という祈りを全員で発します。
この声によってみんなの心がひとつとなって祭壇をよりしろとして
ラオスの神さま(?)がみんなの心を訪れてくるような雰囲気が
ありました。なんだかとても穏やかな、そして懐かしい気持ちに
なりました。
印象的だったのはこのあとで儀式の終わりは祭壇に捧げてある
木綿の糸の束を村人たちが外して、それを手に持って近づいて
きてわたしたちゲストの手首に撒いてくれたことでした。
その糸を手首に結びながら、祈りの言葉を唱えてくれます。
おそらくは健康、旅の無事など相手の幸せを願って唱えている
のでしょう。そしてそのことばにはカタチだけのことばではなく、
祈りが本来そうであるべき、相手の幸せを願う温かい想いが
こめられているのが伝わってきました。彼らのことばはまったく
理解できませんがその心ははっきりと伝わってきてこの儀式は
本当に幸せな儀式でした。
たくさんの人たちが糸を結んでくれるので両手首はあっというま
に真っ白になってしまします。でもそれは彼らからの感謝の印と
してとても嬉しい気持ちを私にもたらしてくれました。
↓美保さんも手首が真っ白に♪(包帯ではありません)

その日、ホテルに戻ってからその糸の結び方を見てみるとカタ
結びというわけではないので外そうと思えば外れるのですが、
なんだか外す気になれなくて私は参加者の中でひとりだけだった
と思いますがラオスを離れる最終日まで結んだままにしておき
ました。
↑しかしこれはシャワーを浴びた後、糸がなかなか乾かないので
シャツの袖が濡れてしまうのがちとキモチワルカッタです。
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↓祭壇はこのような姿です。

by silver_arch
| 2011-02-03 10:44
| シルバーアーチ報告