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アジア学校建設『シルバーアーチ基金』公式ブログ silverarch.exblog.jp

やすらぎの部屋・アジア学校建設プロジェクト『シルバーアーチ基金』の公式ブログです。


by silver_arch

3、いきなりこんな立派な開校式!!一生分の感謝を受け取る?

パクセー空港で隣のラオス人男性と別れ、私たちはレンタカーに
乗り換えます。実はジョークだったのかどうかいまだにわからない
のですが、この旅をコーディネートしてくれたAEFAのスタッフの
金子さんから「ひょっとしたらトラックの荷台に乗ってもらうかも~」
といわれていたのでちゃんとしたトヨタのワンボックスカー(しかも
買って10日しか経っていないほぼ新車だったことがあとで判明♪)
だったので一安心。

とりあえず車は冷房が効いて乗り心地がよく、移動は快適なものに
なる…はずでした。というのはラオスの道路で舗装されているのは
幹線道路のみで私たちの向かう村までの道は未舗装だったのです。

それも日本の林道をイメージしてもらったら困ります。私は遊園地
に来たのか?これは遊園地のアトラクションだと思えば楽しいぞ~
というレベルの穴ぼこだらけの道だったのです。ゆっくり走っても
椅子から転げ落ちないように、壁にアタマをぶつけないように、と
気をつけていないといけません。

うわーまいったなぁ、こんな道があとどれぐらい続くの?&「来た」
ってことは同じ道を「帰る」ってことだよね~と走り始めて数分で
すごいところに来ちゃったぞぉ、という実感がわいてきました。

こういう道路は日本で写真で見せてもらっていたつもりでしたが
見るのと実際に走ってみるのとでは大違いでした。
といいつつも、勝手に思っていたよりは村まではずっと近くて、
それほどダメージはなくて済んだのでした。。。ホッ(^-^)

そしてこの旅における私たちのメインイベントの場所・ピアラー
小学校が視界に入ってきました!

とにかくたくさんの子ども達!そして彼らが校門から学校の校舎
まで2列になって通路を挟み、日本とラオスの手作りの国旗を
振っている光景が目に入ってきました。

この時点ですでに私はかなり驚いていました。「こんなにしっかり
した『開校式』だとは夢にも思っていなかった」のです。 (@_@)

事前にどんな感じになるのか?ある程度は聞いていたのですが
学校関係者は当然のこと、さまざまな教育関係、村の人たち、
その他のスタッフでこれだけの準備をするのは本当に大変だった
ろうな~と普段イベントを「行なう側」である自分としてはそんなこと
を考えて勝手に感動していたのです。

日本と違ってモノがない国ですからいろいろなもの(机・テントなど)
をいろいろなところから持ってきたり、移動したり、設置したりする
だけでとてつもないエネルギーが要るだろう・・・と感じたのです。

ただもちろんそんなことは私が勝手に想像しているだけで彼らは
微塵も私たちにそれを感じさせず、快適に過ごせるように、と彼らと
しては万全の準備をして私たちへの感謝の気持ちを表現してくれた
のだと思っています。そう思うだけで心がとても温かくなってきました。

飛行機で一緒になったラオスの彼が「ラオス人はコミュニケーション
能力が高いから、ラオス語がしゃべれなくてもぜんぜん大丈夫だよ、
ちゃんとあなたの心を読み取ってくれるから」といっていたのですが
これはそのあと何度もいろいろな場面で実感することになるのでした。

こういう相手に配慮し、察する能力は日本人とラオス人に非常に近い
ものを感じ、親近感を覚えるとともにこの国がいつか日本のように
発展していく可能性をも感じさせ、嬉しい気持ちになりました。

私の用意したスピーチは現地の優秀なスタッフによってちゃんと事前
に英語からラオス語に訳されていてラオスのこどもたちに伝えることが
できました。

この村に学校ができることをみんなが喜んでくれていることがその後
に行なわれた村長さんのスピーチからも伝わってきました。彼は自身
のスピーチのなかでおそらくは発音しにくいであろう私の名前を何度も
「正確に発音して感謝の気持ちを伝えよう」としてくれているのがちゃん
と伝わってきました。彼の純粋で素朴な姿が印象に残り、村の人たち
の学校への想いを知ることができたのも嬉しいことでした。

この学校にいる間中、すべての人が私たちに感謝を捧げてくれました。
特に印象的だったのは、もう帰る時間が近づいて車に乗ろうとしていた
ときのこと。おばあさんと小さな女の子が恐る恐る?私に近づいてきま
した。

小さな女の子はおそらくとってきたばかりの新鮮なパイナップルを手に
しています。でも私になかなか近づくことができません。おばあさんが
「さぁ、渡しなさい」とラオス語でいっていたのでしょう、やっと私のところ
にきてパイナップルをその小さな手でそっと手渡してくれました。

このプレゼントは私の人生でもっとも嬉しいものの一つになりました。
「学校を贈ってくれた日本の人にこのパイナップルを渡すんだよ」と、
おばあさんと小さな女の子が精一杯の心を込めて渡してくれたのです。
今思い出してもとても幸せな気持ちになります。そうだ、いつか落ちこ
んだときにはこの場面を思い出すことにしよう♪…そう思えるほど宝物
のような思い出になりました。嬉しかったです。

ちなみにこのパイナップルはその日の夕食のときにホテルでカットして
もらってみんなで食べました。それはそれは格別な味でした。ラオスの
果物は基本的にどれも新鮮で美味しかったのですが初日にこの出来事
があったせいか私はこのあとで出てきたパイナップルもことのほか美味
しく感じられました。

★この同じ一日の記録は美保さんのブログにもあります。

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by silver_arch | 2011-02-03 11:59 | シルバーアーチ報告